松伏の家Ⅱ / 新築
設計趣旨
少年時代、私が育った地域では農業を営んでる家が多くあり、友人の家や納屋で隠れんぼをしたり、田んぼや畑で泥んこになりながら、虫取りなどをして遊んだ楽しい思い出がある。
ただ、農家住宅には暗いイメージがあった。暗い中廊下を挟んで、一番日当たりの良い南側は、2間続きの和室(客間)があり、北側には寝室や洗面所やトイレがあった。
この建物は、畑や田んぼが広がる、古き良き時代の面影を残す穏やかな場所に建っている。 はじめて敷地を訪れた時、ゆったりとした敷地を見ながら、記憶を継承しつつ、風が抜け光が溢れるおおらかな住宅をイメージした。
施主からの要望である「大勢の人が集まれる和室」と最初にイメージした空間とを具体化しながら設計を始めた。
爽やかな風と若葉の新緑が美しい、5月に竣工した。 この建物は一般的なプランではあるが、空間をずらしたり抜けを作る事により、少年時代から抱いていた暗いイメージはなくなった。
ゆったりとした室内には風が通り抜け、太陽の移動に合わせ光と陰を壁や床に落としていく、おおらかで質の高い住宅になったと思う。
この建物を通して、施主だけではなくこの住宅に集う人々の昔の記憶を呼び覚まし、新たな記憶を重ねてくれたらと願っている。
(設計 海工作舎)
ただ、農家住宅には暗いイメージがあった。暗い中廊下を挟んで、一番日当たりの良い南側は、2間続きの和室(客間)があり、北側には寝室や洗面所やトイレがあった。
この建物は、畑や田んぼが広がる、古き良き時代の面影を残す穏やかな場所に建っている。 はじめて敷地を訪れた時、ゆったりとした敷地を見ながら、記憶を継承しつつ、風が抜け光が溢れるおおらかな住宅をイメージした。
施主からの要望である「大勢の人が集まれる和室」と最初にイメージした空間とを具体化しながら設計を始めた。
爽やかな風と若葉の新緑が美しい、5月に竣工した。 この建物は一般的なプランではあるが、空間をずらしたり抜けを作る事により、少年時代から抱いていた暗いイメージはなくなった。
ゆったりとした室内には風が通り抜け、太陽の移動に合わせ光と陰を壁や床に落としていく、おおらかで質の高い住宅になったと思う。
この建物を通して、施主だけではなくこの住宅に集う人々の昔の記憶を呼び覚まし、新たな記憶を重ねてくれたらと願っている。
(設計 海工作舎)
物件概要
項目 | 詳細 |
---|---|
建物名 | 松伏の家Ⅱ |
所在地 | 埼玉県北葛飾郡松伏町 |
主要用途 | 専用住宅+納屋(既存建物) |
家族構成 | 夫婦+子供 |
構造・規模 | 木造在来工法2階建 |
敷地面積 | 1232.79㎡ |
建築面積 | 122.54㎡ |
延床面積 | 162.71㎡ |
1階 | 118.13㎡ |
2階 | 44.58㎡ |
軒高 | 5922mm |
最高高さ | 6860mm |
敷地条件 | 市街化区域 |
道路幅員 | 東8.73m |
駐車台数 | 3台+農業機械 |