水に沈む材木 ウリン
11年前弊社で工事をしたお客様より
「濡れ縁がボロ縁になりましたー(笑)交換してくださいな」
という連絡があったので伺うと、本当にボロ縁(笑)。
当時、「自分で手入れをするから塗装しなくて良いですよ」という言葉を信じたのですが、
気持ちよいくらいに手入れせず、まもなく土に還ろうという状況。。。
では、春日部市で水に沈む材木で製作した濡れ縁の模様をお届けします。
■春日部市 T邸
◇ボロ縁をポイし。。。
◇手入れをしない事は確定なので、
今回の濡れ縁は、30年間メンテナンスフリーと言われてる「ウリン」で製作です。
木の密度が高いため水に沈みます。
◇ちなみに、20年間メンテナンスフリーと言われてる「セランガンバツ」は浮きましたが。。。
◇一日放置してたらセランガンバツも沈み、赤い出汁が出ていました。
ここで、『豆知識』
ウリン材やセランガンバツにはポリフェノールが含まれているため、
雨風によってこのポリフェノールが染み出てきて、ウッドデッキの周りや下地の汚れの原因になることがあります。
「耐久性があるウリン材で外壁を張ろう!俺ってお洒落だぜー」という自意識の高い設計者様お気をつけください。
もし、お客様から「この汚れ気になるんですけど。。。」と言われたら、
「この染みはポリフェノールなんです。
抗菌作用が含まれてるので、悪い奴からこの家を守ってるんですよ。
僕からのささやかな気持ちです♪」っと是非言ってみてください。
怒気を含んだ声で「悪いやつはお前だ!訴えるー!!」っとお客様から言われる姿が目に浮かびます(笑)
◇大工さんは、
水に沈むくらいアホみたいに固いウリン材を、加工し。。。
◇アホみたいにいる蚊と格闘しながら、
濡れ縁を設置してる頃。。。
◇私は、
畑に頭を突っ込んでる奥様を発見し、
笑いながら「野良猫みたいですねー」だなんて言ってたら。。。
◇私の為に、ミョウガや。。。
◇トマトを収穫してくれてたみたいです。
◇その夜、自宅で焼酎にミョウガを入れて飲んでみましたが、
薬みたいで個性の強い飲み物でした。
◇工事を終え、朝の爽やかな時間に奥様からメール。
喜んでいただけて嬉しいけど、ハートマークは要らないかなーっとか。。。
◇励ましてないけど30年生きるのね!100歳まで生きて、濡れ縁の注文してー!!
っとメールに突っ込みを入れなが読んでると、
「夕方渡すものあるから来て」という内容なので、
今度は甘酢漬けしたミョウガとか、
ミョウガの豚巻きがいいなーっと、
勝手に考えていました。
◇夕方、
床はカリンの無垢材、壁は珪藻土の自宅に伺うと。。。
◇魔女の台所のように、魚の干物がリースのように飾ってありました。
この魚、有明海に生息してる「ワラスボ」という魚で佐賀県の珍味らしいです。
そんな魔女。。。
ではなくT様は、今でも現役の学校の先生です。
◇濡れ縁の完成
野趣溢れる庭、石畳、ウリン材の濡れ縁
◇全景
◇大量にいる蚊は、この池と小川のせいです。。。
※T様
紅葉の時期遊びに伺います!
不味いですけど、一緒にミョウガ焼酎飲みましょう!