見えないところこそ大切
建築において、後でやり直しの利かないところほど大切だと思います。
それは隠れてしまう鉄筋、構造体、下地、そして職人さんの気配りだったりと。
表層の仕上げや設備よりも、
見えなくなるところほど気を遣い、住む人の気持ちになって建築を作りたいと思います。
では昭和51年に造成し戸建て住宅が建ち並ぶ春日部市での出来事をお伝えします。
■2018年7月にリフォームをした方より、
「隣の土地を購入したので相談に乗って下さいな」という連絡があり。。。
■ずっこけている擁壁や既存建物を調査し。。。
■数字に強いお客様なので、
担当業者が現況の状況を数字で説明してるのをお客さんと一緒に聞いていたら。。。
■横の水路に可愛いカモが居たので、
説明そっちのけで眺めていたら説明を聞きそびれたので、
「悪い悪い聞いてなかったや!もう一度説明してー(笑)」って言ってました。
■税金やら地目やら登記関係の説明をしたら、既存建物を。。。
■解体し。。。
■可愛いカモと。。。
■60年前は可愛かったであろう記録係のご主人様を眺め。。。
■新たな擁壁の仕様の説明を終え、会社に戻ったら。。。
■「地中からコンクリートやアスファルトが出てきた」と言うので現場に向かい、
「お疲れ様です」と言うはずが、
うっかり「本当はどっかの現場から持ってきたのを埋めたんだろう。怒らないから本当のこと言ってみな」と言ってしまいましたー。
■記録係のご主人様と一緒に立会い、3ヶ所を試験掘りしたら造成時に埋めたであろう建築廃材が出てきました。
結果地中埋設物がある事で将来起こるであろうデメリットを説明し、土地の売買契約書やその特記事項の瑕疵担保責任をチェック。
結果、撤去をすることになりました。
■ついでに、コンクリートの枡を藤の花がデザインされた塩ビの枡に交換し。。。
■地中埋設物の確認に行き。。。
■ご主人様と初のツーショットを撮り。。。
■地中埋設物の撤去完了。
■お次は、「コンクリートの擁壁をやって終わりだー」っと思ってたら。。。
■「このままでは丸見えだから板で目隠しをやって。そうしたら大工さんの仕事になるから尾谷さんもその方がいいでしょうー」っと言われるので、
「Mさん心遣いありがとうございます!」とお答えし、
心の中では「3月以降にならないと無理かもー」っと思っていました。
※Mさん
柱はアルミの柱を使えば腐りませんしメンテナンス容易ですよ。
来週、板塀の資料をお持ちし説明します。