木製玄関ドアの修繕
私の数少ない友人の一人でもある松伏町のM崎氏より、「自宅の木製玄関ドアを見て欲しい」との電話があったので、「え~嫌だよ~。建てた工務店さんに見てもらえばいいじゃ~ん」と伝えたのですが、「全くメンテナンスをしてくれないので嫌」との事。
「俺も嫌なんだけど~」と言うのは簡単ですが、小学校から一緒の友人との関係にヒビが入ってしまうのは避けたいので、能書きだけの私と優秀な建具屋さんと塗装屋さんで「木製玄関ドア」を修繕したお話しでも!
■7年前に建ったこのお宅、基本設計は私です。
■当社の建具屋さんと大工さんで納め方の打合せ。
玄関ドアは両面にタモの無垢羽目板を張ってあるのですが、下端の処理が甘いのと下地不足の為、板が反りまくっています。
■建具修繕01
早朝、既存の玄関ドアを外し建具屋さんの作業場に持ち帰たので、玄関は夕方までベニヤで養生。
■建具修繕02
建具屋さんの作業場に行くと、既に反抗的に反りまくったタモの羽目板を剥がし、新しい材料に張り終えプレス中。
■建具修繕03
プレスしている時間、建具職人さんは目地の部分に打ち付ける桧材の押縁を加工。
■建具修繕04
当日の夕方に無事建具を納め、翌日の日曜日は塗装屋さんが玄関ドアと枠の塗装。
塗装屋さんの仕事を見ているAさひ君!
君が生まれた時、家の模型を持って病室に行ったんだよ。ママはちょっと迷惑そうな顔をしていたけど覚えてるかな~?
■建具修繕05
無事に玄関ドアの修繕は完了したのに、もうすぐ38才のおじさんの視線は上の方を見ています。
はいはい。木のルーバーが気になるんですね!ステンレスの庇が邪魔なので、はしごが掛からないんですよ!足場を作ってからきちんと塗りますから黙って見ていて下さいな!
■修繕06
大工さんに会社にある材料で足場を作ってもらい、ルーバーの塗装完了。
■完成 全景
綺麗でしょ!
っま、木製建具はみんな慣れているので当然なんですがね。
◇秘伝の修繕レシピ
①既存のハンドルや錠などの金物を外す
②反抗的なタモの羽目板を外す
③羽目板下地の位置を確認し下地を追加し新しい羽目板を張る
④他の羽目板の反りをサンダーを掛け、ある程度平らにする
⑤ステンレスプレートを張りビス留めをする
⑥プレス機に掛ける
⑦目地の部分に桧材を加工した押縁をステンレスのスクリュー釘で固定する
⑧リフレッシュした建具を取り付ける
⑨外部用の自然塗料(オスモ)を玄関廻りとルーバーに塗る
※吉澤建具さん、ナカヤマ塗装さんありがとうございました。
■完成 足下
※M崎殿!
綺麗に塗装した玄関ドアには、数ヶ月紫外線を浴びると私の顔が浮き出てくるように特別な塗装が施されています。
気持ち悪いでしょうが、友人としていつも見守っていますね。
その日が来るのを、心弾ませながらお待ち下さい。(笑)
もし正月に出てきちゃったら・・・許してね♪