ウグイス
Posted by 尾谷 in 建築
春の季節を知らせてくれる鳥と言えば「ウグイス」ですが、この雨音でかき消されてるのか、さえずりを残念ながら聞くことができません。
ウグイスとメジロの違いを説明しても良いですが、ここでは「ウグイス」を建築的に解釈。
「建築的に解釈」なんて大げさですが、単に「鶯張りの廊下」の事です。
二条城の二の丸御殿の廊下を歩くと、キュッキュッと鶯が鳴くように廊下が鳴きます。これは、この建物を造る時に、より美しく、より高級に造ったことによる副産物として偶然生まれたようですが、その後、この音を侵入者を感知するための仕組みとして、活かしたのではないかといわれています。
二条城の他、知恩院の廊下も、鶯張り廊下として有名です。
□鶯張りの説明(知恩院)
□鶯張りの廊下(知恩院)
□鶯張りの廊下(二条城の二の丸御殿)
なかなか、裏側なんて見ないのでおもしろいでしょう。
なぜか、廊下の裏側の写真を撮ってる人はいませんでした・・・
■ここで、学んだディテールを実際の現場で活かそうと思い、ある施主に写真付きで説明をしましたが、「・・・床鳴りだよね」と言われ、断られました。
たしかに、手間をかけわざわざ床鳴り工事をするのは・・・
まだ諦めきれず、濡れ縁であれば許容範囲かな~と密かに目論んでいます。
25 3月 2010
2 comments
現代に甦る鶯張りの床、実現すると面白いですね。防犯にはいいのではないですか。
p.s. 今年からブログ開設したのですね。おめでとうございます。今後の展開を楽しみにしています。
たしかに!防犯には良いかもしれませんね。
防犯には「ウグイス」の鳴き声では小さいので、「犬ぼえの廊下」なんてはいかがですか?
5月の連休にでも考えてみます。Wa!