5年ぶり5回目
いろんなお宅で住まいの相談を受けているとお客様から、
「そういえば尾谷さんって設計の資格はお持ちなの?」と聞かれることがあるので、
「建築士持ってますよー。ついでに七輪7級とそろばん2級も持ってますよー」と言うと、
七輪とそろばんはスルーされ、「本当に~(笑)、じゃぁなんで名刺に書かないんですかー?」といつも言われます。
1級建築士は勉強すれば誰でも取れますし、そもそも持っていて当たり前の資格ですしね。
その資格を印籠のようにわざわざ掲げるのも恥ずかしいので、尾谷工務店の名刺や設計事務所名にも1級とは書いていないんです。
実力が伴っていない名ばかりの1級の人にならないよう精進したいと思いながら、5年ぶり5回目の建築士事務所の更新を迎えました。
設計事務所を設立し21年目に突入です!
■書類を整理してたら懐かしいお宅の写真が出てきました~
□私が25歳の頃に担当した当時80歳のご夫婦のお宅。
当時、携帯電話もデジカメも買えなかったのでカメラマンさんが撮影したのをカラーコピーをしてました。
□これは、大手不動産の分譲建物のプランです。
西新宿の高層ビルの一室に同僚と2人閉じ込められ(笑)、床一面に区画や道路などを印刷した紙を敷き、開口部や屋根だけでなく植栽と街並みを整え一気にプランを作っていました。
だいたい50~100棟なのですが、多い時は150棟のプランがあり終わるまで帰れませんでした。
お風呂には3日に1度くらいだったので臭く、綺麗に着飾った受付のお姉さんからは嫌がられていました~(笑)
当時、1級建築士を持っていてもお給料は10万円に届かない薄給でしたが、辞めようとは全く思わずやり遂げた時の達成感があり楽しかったです。
当時の経験で多くの引き出しを作ることができ、逃げ出さず続けて来て良かったなと心から思っています。
ただ、もう閉じ込められてプランは作りたくありません。本当に辛いんです、きっと逃げ出します!
■そんな20年以上前の事を思い出しながら、空を見上げたり。。。
■開花した梅の花を眺め、過去を懐かしく思うだなんて、もう立派なおじさんだなと実感しました。