ディテール:引込戸
Posted by 尾谷 in 建築
□ディテールとは詳細な、細かい、些細な、などの意。
私は、住宅の質と空間を左右するのは「建具と照明(光)」が非常に大きいと思い、建具の納まりを良く考え、発見しています。
勿論、確かな設計と素材が大事なのは当たり前ですが。
なので、ディテールの記事では建具に関する物が多いかと思います。
納まりを考えるのが好きなので、旅行に行くと家族よりも、昔の建物の気になる納まりの写真を撮っています。(メモリーが無くなると、家族写真の一部をちょっと犠牲にしてますが・・・)
■ディテール:引込戸
◇特徴
戸先部分(框)はピーラ無垢材。
手や足が直接触れる場所には極力無垢材を使用。傷がついたら、削れば良い。
引手は無駄な金物は使用せず、框部分に彫り込み加工をするだけ。簡単な細工で錠や明かり窓が設置が出来ます。
室内なのでVレールを使用。
◇仕様
枠:ピーラー材(脱脂加工無垢材)
戸:ピーラー無垢板(W=100㎜)+ピーラー突板
床:チーク無垢フローリング
内壁:漆喰塗
□詳細図(一般的な納まり)
頻繁に引込戸は使うので、最近は詳細図を書かなくても、大工さんが綺麗に納めてます。
□写真
壁と壁の間に戸が引き込まれていきます。
05 3月 2010
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