古建具の再生
新しいモノでその空間を設えるだけでなく、
古いモノでその空間の雰囲気を壊す事なく馴染ませるのも建築だと思います。
建材メーカーから運ばれてくるモノをプラモデルのように組み立てるのではなく、
木の癖を読み技術を活かせられる質の高い仕事は、職人さんにとっても誇りとなるようです。
感謝感謝。
では、はるか昔に栃木県佐野市の旧家の蔵を解体した時に保管していた建具を、千葉県野田市で再生した模様をお届けします。
■野田市 S邸
□玄関ドアを交換し。。。
□竹垣から板塀に交換したのは、4月後半でした。
□「以前交換した建具が気に食わないのよー」というので。。。
□和の設えのこのお宅には、蔵で使われていたケヤキの建具が合うだろうと提案し、
使える部材、使えない部材を建具屋さんと打ち合わせをし。。。
□簡単なスケッチを書き、
「提案しておいて言いにくいのですが、桧で新規に作ったほうが費用抑えられます(笑)どうしますー?」
っとお伝えしましたが。。。
□ケヤキの無垢材に惹かれたようで、
中框と腰板を再利用する「腰付横繁障子」に決定。
□古建具の部材を削り直し再生した建具が完成し、
明かり窓は軽量で割れる心配の無いワーロンになっているので、
「気に食わなければ、上から簡単に交換できますよー」っとお伝えしました。
□建具の加工をしてる模様を。。。
□飽きる事無く、ご夫婦で眺めていました。
□建具の吊り込みを終え。。。
□塗装屋さんが浸透性のオイルを塗装し。。。
□ワーロンを落とし込んだら、古建具の再生完成です。
□完成後、
「兄弟が離れてしまっては可哀想です。まだ2枚作れますよ!」
っと写真をお見せし珍しく営業をしました(笑)
※S様、ケヤキの部材は取り置きしてありますのでいつでも言って下さい!