地震と白蟻の関係
以前より依頼されていた数件のリフォームを、今週より大工さんが淡々とこなしていってくれています。
■春日部市にて外壁の修繕工事です。
◇既存:全景
地震により小さなクラックが大きくなった為修繕を依頼されました。
クラック跡が分かります・・・外壁塗り替えの度に、クラックの補修をしてきたそうですがいつも同じ所にクラックが発生するとの事。
通常のクラックとは違う予感がするので、表面のお化粧直しではなく下地から直します。
工程は・・・既存の壁を撤去→新たな下地+モルタル塗り+塗装を行います。
◇既存:土台付近
右側の壁が3㎝程下がってます...
◇撤去工事:全景
10時から「越谷の家」で打合せがあるので、会社で準備をしていたら大工さんから電話が・・・
ある程度の場数は踏んで来ているので、滅多な事では指示を仰がなくても的確な工事は出来るはずなのですが、珍しく現場に来て欲しいとの事なので、早速現場へ!
ね!呼び出された理由分かったでしょう...
クラックの原因は白蟻により柱・間柱・梁が食べられ、下地を固定している釘の保持力が無くなった所に地震で揺れ、壁がズレてしまったようです。
今までたくさんのお宅を見てきましたが、ベスト3には入ります。
ちなみに、一緒に写っている大工さんは「いやーこれは大変だぞ!」と考えているのではなく、虫が本当に大嫌いなので、白蟻が出てこないかビクビクしながら解体している所です。
◇通柱と梁が・・・
□今回改修する壁は2面あるのですが、現在この建物はモルタル壁で建物を保持している状況なので、一気に2面の壁を撤去してしまうと、2階が下がる可能性がある為、片面補強し片面撤去と慎重に工事を進めていきます。
補強方法は、内部が大壁(柱が隠れる壁)だったら、いくらでも補強方法があるのですが、真壁(柱が見える壁)の和室なので、ツーバイフォーの考え方で補強をしました。
フフフ・・・これでまた、リフォームでの改修方法の引き出しができました。
※それにしても、早い時期に塗り替をした業者さんが、上辺だけの工事ではなく本質を見極めた工事をしていればこのような事態には陥らなかったのに・・・