小さな豊かな空間

先日、６年前に新築したお宅にお茶のみがてら、遊びに伺いました。

この建物は、松戸市の住宅が密集した場所に建ってます。

敷地が１６坪。建物は１．２階合わせ１６坪。

 

作り手として、引き渡した建物には多かれ少なかれ愛着が沸くのは当然ですし、建物が大事に扱われてるか気になります。

ただ、この松戸の家に関しては、心配していません。

なぜなら、半年に１回位の頻度で伺うのですが、住まい手の柔軟な暮らしぶりと潔さで、小さな空間を魅力的に、愛着を持って大切に暮らしているからです。

 

最初は小さいな～と思っていた「１６坪の家」でしたが、今ではこの位が丁度良いと夫婦揃って言っています。この建物で学んだ事が後の設計に活かされてます。

小さな家の設計は、無駄を極限まで省き、合理性を追求し豊かな空間を造るので、心踊ります。

 

■松戸の家２０１０

建築当時の駐車場の車は軽自動車の「ダイハツ　コペン」でしたが、現在は３ナンバーの車をスムーズに駐車してます。

 

■キッチンと食堂のカウンターは家具を兼ねた仕切り

 

■キッチンカウンターと同じデザインのテレビ台

Nさん！この空間にこのテレビは大きいので、私の自宅のテレビと交換しませんか？

（ブラウン管ですが・・・）

 

■おまけ

太鼓張り障子（開き戸）の引き手

指先が掛かる程度に溝を掘るだけ。