敷地調査
いつも面白可笑しく書いてるので、今回はちょっと真面目に建築に関わる話しを。
はい、そこ!今私の事を知ってる人で真面目な顔を想像して笑ったでしょう!
次笑ったら、チョークが飛んできますからね!!
建物を設計する際に、大事なのは「設計のプロセス」、「空間の質」、「ディテール」だと以前に話しましたが、その前に調査をしなければいけないことがあります。
ではその調査は何を調べるのか?
大きく分けて、「家族構成」、「周辺環境」、「敷地調査」などが挙げられると思います。その土地、用途、規模により若干調査内容は違うので、細かいところは指摘しないで下さいね。
ここでは、「敷地調査」の部分的な話し。
敷地調査はその名の通り、敷地の事を調べます。
権利関係、敷地面積、市街化区域、用途地域(建坪率、容積率)、防火地域、道路幅員、高度地区、計画道路の有無など・・・要は、建物を建てる土地の事を、市役所や法務局、水道局などで調べるんです。
大変そうに思われますが、市役所の中で大抵の事は調べられるので、そんなに大変では無いんです。
ただ、敷地面積が登記簿上での面積しか分からず、測量図が無い場合があります。
勿論、測量をしなくては、建物の設計を進める事ができませんし、現地にて私がメジャーで測るには少々不安です。
そこで、計画初期の段階での、ちょっとした市役所の活用方法があります。
■物件概要:八潮市・区画整理済み地域(昭和61年3月)
※全ての地域で活用できるとは言えないのでご注意を!
①既存建物の建築確認申請書類、測量図無し(法務局にも無し)
↓
②現地にて境界杭の確認し、私の大雑把な測量(全く信頼できず)
所要時間:60分(周辺環境も一緒に調査)
↓
③昔に区画整理をしたので、換地図などがあると予想し市役所の区画整理課に向かう
↓
④予想的中!「確定換地図」とその面積を求める「座標軸表」を400円で入手
所要時間:5分(やはり私の測量とは誤差があり、自分を信じなくて良かった。)
↓
⑤施主に敷地調査の報告をし、計画スタート
↓
⑥24年前の図面の為、後日測量する。(念には念を)
今までの経験上、実測と座標軸での誤差は区画の変更が無ければ、ほとんど無いです。
※この方法だと一から測量する必要が無いので、測量費が軽減されるのと、早くに敷地が確定するので、計画をスムーズに始めることが出来るので、一石二鳥。
■これが確定換地図