敷地調査 春日部編
今日は、設計依頼されていた春日部市の2件のお宅の敷地調査。
以前、越谷市役所に行った際、計画停電の真っ最中で「必要な書類の発行がされず、俺何しに来たんだろう・・・?」という状態だったので、今回は計画停電のスケジュールを睨み、ビクビクしながら役所巡りと敷地調査をしに行きましたが、幸いにも本日の計画停電はありませんでした。
■新宿新田の家
春日部市の東側 に流れる江戸川を近くに望める場所。
敷地は住宅が密集した「市街化区域」で、約170㎡ほどの特徴ある形の敷地で、潜在的なポテンシャルを秘めた敷地。
注意点は、敷地に接する道路は2方向あるのですが、共に私道なので無駄に承諾書やらを要求されるかな~という位。
◇東側
◇北側
敷地と私道の接道は2m。建築基準法ギリギリです。
っま、東側にも道路はあるので大丈夫ですがね。
■春日部の家Ⅱ
春日部市の南側に位置する場所
地名は「赤沼」・・・
よって、地盤には期待していません。
敷地は、田園風景が広がる「市街化調整区域」で約790㎡程ある、ゆったりした敷地。
先日の打合せでは、来年の3月頃の完成を希望していたので、「市街化調整区域」特有の、開発行為の許可・農地転用許可が必要な位なので、全然余裕~!と楽観的に考えていました。
そんな楽観的な私は今日、春日部市役所で調査開始!
都市計画課・開発指導課・管理課・街路課・建築課・農業委員会・農政課などで許可の有無などの打合せをしていたら、大変事態発生!!
春日部の家Ⅱの施主の実家は農家を営んでいるので、農家証明が発行されるので、開発許可申請は不要で、適合証明という簡略化された申請でOKなのは良かったのですが、計画敷地が「農業振興地域の整備」という法律で定められている「農業用地」に属しているんです。
原則、「農業用地」には農家であろうと家を建てることは出来ないので、「農業地区域からの除外」申請をしなければいけないのです。
申請自体はたいして難しく無いのですが、ある大きな問題が!
その申請は、年間を通して6月と12月の2回しか受付をしないのです!!
それも許可の交付は6月に申請したら→11月。12月に申請したら5月・・・・
今までたくさんの許可手続きをしてきましたが、私の経験してきた手続きの中でも最恐の部類に属します!
能天気で、楽観的な私でも感じます。3月までの完成は...
◇北側
周りにはのどかな田園風景が広がっている反面、建物を守ってくれる木々や建物は無いので、通風と砂埃に配慮した開口部が必要です。
◇道路から西側を見る
人のコントロールが効かない自然界であっても、安心して自分の生活を委ねられる包容力のある屋根を思い描いています。
◇3本の記念樹
敷地の要の位置にある3本の梅。
施主とその兄弟が生まれた時の記念樹との事なので、伐採はせずに、みんなが想う良い方向に設計していきます。