春日部市 築17年
前回のブログでは過去に弊社で建てたお宅のメンテナンスの模様をお届けしました。
久しぶりに自分の図面を眺め、懐かしい想いと未熟だった自分を振り返る事が出来て良かったです。
懐かしついでに築17年目のお宅のメンテナンスの模様でも。
■春日部市 M邸 築17年
2006年に竣工したお宅。
前回のお宅は私が28才の時ですが、このM邸は私が32才の時に設計したお宅です。
4年も経過すると、自分が思い描いた空間を設計者にありがちなイメージではなく、施工方法と素材を考慮した図面が書けるようになってたように思います。
では、過去の設計したお宅と図面をご覧ください。
今想えば少し癖が強いかな。。。
□工程表を見ると7月から12月の6か月間の工事期間でした。
□屋根は金属屋根、外装はジョリパット、タイル、アルミルーバーで構成してます。
カッコつけてますね(笑)
□当初ルーバー部分はステンレスのメッシュで簾を表現しようと思ってたのですが、メッシュを取り寄せ実物の模型を作ったのですが透けすぎて丸見えになるのでアルミルーバーに変更しました。
□こんな図面を描いてました。
結局アルミルーバーの方が視線を遮りコストを抑えられ未だメンテナンスフリー。
□自分に自信が無かったのか?はたまた模型を作ってる自分に酔ってたのか分かりませんが、この頃はよく構造模型を作り構造の感覚を養っていたと思います。
今はスーっと頭に浮かんでくるようになったので、よっぽど難しい構造でない限り作りません。
□立面図
斜線ギリギリです。
□矩形図(かなばかりず)
天井と床の空間を懐(フトコロ)というのですが、名作と言われる住宅はこの懐が薄いのでそれに習って極力薄くし、建物の高さを抑えた設計をしてました。
このお宅の懐は一番小さいところで200㎜。
□平面図
敷地22.5坪に車庫付きの建物。
面積、斜線制限をクリアするのに必然的にプランは決まり、1回目のプレゼンで確定しました。
□詳細図(洗面所、居間)
今はこんな細かく書かなくても職人さんに口頭や現場で書くスケッチで伝わります。
私の癖や好き嫌いを知ってる職人さんに感謝です。
□床のルーバーみたいなのは吹き抜けにし面積から除外してます。
畳を敷けば床になるのは秘密です。
□展開図(居間)
□実物はこんな感じで、17年目になると慣れた足取りでロフトに向かってます。
□階段は無垢材だけでは強度が心配なので、ステンレスの金物で補強してます。
今だったら、無垢材を▽に加工して納めるかな。。。
□図面にも書いてましたが、当時からエアコンや給湯リモコンのスペースは意識していました。
壁からボコッってエアコンが出てくるのはあまり美しくないので出来る限り目立たなくしたいと。
ただ当時はまだディテールが甘いですね~(笑)
今はこんな感じで違和感なく納めてます。
□さて過去の図面はここら辺にしてメンテナンスの内容を。
日当たりが良すぎて天井の板の継ぎ目に隙間が空いたので目地棒を設置。
□インターホン、ウォシュレット、少し前に給湯器を交換しました。
設備のメンテあまり興味無かったので写真撮ってませんでした~。
※M様
外装はまだ塗装しなくて良いと思います。
3年後の築20年目に塗るか、弊社が仕事無い時にでも営業に行きますのでお願いします。
塗装よりも自由に葉を枝を伸ばしすぎてるビワを剪定しましょう!