尾谷工務店 | 尾谷工務店 | 桧の濡れ縁 -
331
post-template-default,single,single-post,postid-331,single-format-standard,ajax_updown_fade,page_not_loaded

桧の濡れ縁

桧の濡れ縁

Posted by 尾谷 in 建築

濡れ縁の由来

濡れ縁は文字通り、雨風を防ぐ雨戸などの外壁がなく、雨ざらしの縁側を言います。

この現場は、外装のリフォームをした際に濡れ縁を新しくしました。

最近では「濡れ縁」よりも「ウッドデッキ」の方が良く耳にしますが、内部空間と外部空間の「中間領域」ですから、同じ意味合いかもしれません。

材料にはたくさんの種類があります。

再生木(木に似せた樹脂製の材料)・イぺ・ウリン・セランガンバツ・サイプレス(豪州ヒノキ)・ヒノキ(国産)・レッドシーダー(米杉)などあります。

材料の特性・加工性・経済性に一長一短があるので、一概にどれが良いとは言えせん.

日本の庭と四季に密接な関係があり、その気候に馴染むものが良いと思い、私が「濡れ縁」で提案するのはヒノキが多く、経年変化を楽しんで貰いたいので塗装はしません。

ヒノキでも等級(グレード)があり、無地・上小節・1等などがありますが、しつらえ方や予算により使い分けています。

この現場では、上小節の材料を大工さんに吟味して使ってもらってます。

最近は図面など書かずに、口頭で大工さんにスケールを伝えるだけで、良い物が出来上がるのが嬉しいです。

 

濡れ縁のディテール

◇大きさ

巾:2間(3640㎜)×奥行600㎜・1500㎜

◇材料

床板:105×30(ヒノキ、上小節)・・・目地幅は10㎜(板の割り付けで若干変わります)

土台:105×105(ヒノキ、上小節)・・・かんなで削り仕上げるので100角程度

◇ポイント

①板の小口に割れ止めにボンドを塗ります。

②塗装はしないので「ヌカ袋」で日頃の手入れをしてもらいます。愛着がわきます。

③板の固定は裏側よりステンレスのビスで留めます。

桧の濡れ縁

28 1月 2010 no comments

Post a comment