構造の検討

「尾谷工務店」のブログは建築以外の事を面白可笑しく書いているので、たまには真面目に建築の話しでも。

 

■野田市の増築計画

新築では、一部の物件のみ「構造模型」は造りますが、増築（１０㎡以上）では全ての物件で模型を作ります。

なぜなら、「増築物件」には机の上で鉛筆をこねくり廻して線を描いたり、計算をしただけではなかなか見えてこない事が多くある為、模型をつくり眺める事で、自分の感覚と経験により無駄な贅肉をそぎ落とし、明快な構造美が生まれてきます。

その結果、既存の構造に無駄な負担と無駄なお金を掛けない事が出来ます。

 

スケールは１／１０。一人では持ち運びが出来ないのが難点・・・

模型の材料の色が違うのは、決して材料が足りなくたったのではなく、施主・工事関係者が工事範囲を共有する為に、樹種は赤松とジャトバ（デッキの端材）を使い分けてます。

色が濃いのが増築部分。分かりやすいでしょう。

 

□初期段階の構造

 

□構造チェック完了

　初期段階から無駄な部分を削ぎ落としてます。（どこか分からないでしょう・・・）

 

□上から眺めた所

　既存と増築の屋根が一体になります。

　工事は大変ですが、町並みに違和感無く溶け込むかな・・・