産みの苦しみ
前回の「100投稿目」のブログから1週間が経ってしまいました。
101投稿目の話題を探しに旅に出ていたわけでは無く、会社と自宅に引きこもり、一ヶ月程前に依頼されていたプランを作っていました。
■野田市の家(増築)
施主からの要望は、「今ある建物の良いところを残しつつ、今後の生活に備えたい」との事。
□増築の「建築確認」に関して
◇違反建築物:現行の建築基準法に違反している建築物
◇既存不適格建築物:改正後の基準は満たしてないが、建てられた冬至の法令に違反していない建築物
既存建築物が新しい基準に適合してないのは当然です。
法令(建築基準法)の改正が行われる度に、既存建築物を新基準に適合させるための改修工事は、所有者に多大な負担を強いる事になると共に、国全体の経済活動の混乱になります。
そこで、平成21年9月1日に施行された改正告示等により、木造の「既存不適格建築物」の増改築時における一定の条件が緩和され、条件を満たしていれば、建築物全体の構造計算を行わなくても、増築が可能になりました。
そんな法改正の後押しと、施主の思いに答えるため、この1週間はプラン作り。
増築の設計では、新築には無い「産みの苦しみ」があります。
なぜなら、既存の構造と施主の要望を理解し、既存建物と一体となるよう、質の高い増築の設計を求められるからです。
■初期段階のラフスケッチの1枚
汚いですね~。
幼稚園児よりもひどい前衛的なスケッチを書く事で、プランが出来ていきます。
■既存平面図
■計画平面図(プレゼン資料の一部)
これ以外に、立面図・断面図(大事)・設計概要等(問題点と改善策を一目で分かる表)があります。
プランが確定したら、構造模型を作ります。(これが一番大事!)
■社長の新しい家族
そんな難産の末、プランが産まれた旨を社長に伝えると、社長が嬉しそうに写真を見せてくれました。
ひよこが産まれたようです。
ナイスタイミングですね。
なぜか社長は、有精卵と無精卵の見分けが付くようで、卵の殻に書いている番号は5月27日に産んだ卵との事。
ちなみに、現在3羽産まれています・・・