自信と誇りをもって
工場で作られた部材を組み立てて出来る建築もあれば、
性能の数値を追い求めたり、住まう人を置き去りにしたデザイン優先の建築もあります。
もちろん性能は大切だと思います。
ただその性能や数値を追い求める事で本来あるべき建築の何か大切なことが抜けてしまうのではないかと危惧しています。
性能は確保しつつも、数値で表す事の出来ないその先を見たいと昔も今も探ってきました。きっと未来も。
また、弊社のブログや私の日常会話でも「デザイン」という言葉は出てきません。
建築やデザインの本を貪るように読んでた若い頃、「意匠・構造・設備・調度品・庭や植栽・コストの全て司れなくては軽々しくデザインを語ってはいけない」と教えられていました。
お恥ずかしながら私はまだその領域に辿り着いていないのでデザインという言葉はまだ使えないんです。
デザインを語る事は出来ませんが、
私は黒子となり長年培ってきた技術を生かし建築に向き合ってる職人さんと、性能の先にある「質」を知っているお客様を繋げられれば良いなと思っています。
いつも思うのですが、自信と誇りある仕事を依頼して頂くお客様には感謝しかありません。
では、松伏町で始まった門つくりの模様をお伝えします。
■松伏町 Y邸
□2015年8月 既存の門
□2018年10月 台風による倒木で門の倒壊
□模型① 既存と同じ門の場合
囲炉裏テーブルは弊社の作品
□模型②(右側) 両脇のブロック塀を撤去し板塀にした場合
□両脇のブロック塀は撤去で決定
□模型③
部材をそぎ落とした軽やかな③で決定。
□細かい部材の寸法、瓦割り、板塀の設えを模型で確認。
□門の位置決め
□配筋状況
□コンクリート打設
□その頃作業場では大工さんが柱や梁の加工をしていました。