野田の家 構造
「野田の家」は、必要な役割を与えた機能毎にヴォリュームを分散させ、町並みに余白と潤いを与える事を考え設計しました。
単純なルールを作ることにより、合理的で美しい構造と屋根を架けることができます。
人と同じで、いくら表層を着飾って綺麗に見せたとしても、中身の構造がガチャガチャでは本当の美しさとは言えません。
みなさんは、スーパーなどで買いものをする時、生産者や原材料そして添加物などの表示を見て判断する事があると思います。
では、住宅の肝心な構造材はどうでしょうか?
どこで育った材料なのか知る必要があると思いませんか?
食品は消化してしまいますが、構造材はずーと付き合っていくんですから大切な事だと思います。
当社の構造材は和歌山県で、植林~製材まで行っている「山長商店」の材料です。
材料が良質なのは言うまでもありませんが、図面を瞬時に読み解く能力が高いです。
参考までに→http://www.yamacho-net.co.jp/main.html
前置きが長くなりましたが、無駄な言葉は書きませんので、写真を見て何かを感じてください。
■野田の家 構造仕様
土台:桧 120×120
大引:桧 105×105
通柱:桧 120×120・・・計8本(一部 杉/180×180)
管柱:桧 120×120
胴差:米松 120×180(一部 杉/120×180)
軒桁:米松 120×120
棟木:米松 105×150
□上棟時の全景
重心を低く設えています。
□2日後の全景
建物をシートが覆っていて見えません・・・
□車庫上にあるテラス部分から
2階床とテラス床は40㎝の段差があり、基礎も同じように40㎝の段差があります。
なぜか?教えませーん。
□L型をした建物の交点には180×180の化粧通し柱があります。
□柱1本1本に測定結果も表示されています。
原産地:日本(紀伊半島)
JASマーク
樹種:桧
SD20(含水率20%以下)
E110以上(強度)
□小屋組
柱は桧で梁は米松
※次回は屋根の話しでも。