11年目の休憩所
Posted by 尾谷 in 建築
あちこちの現場の見通しが立ち、次のお仕事を始める前に気分転換がてら、2009年に建てた11年目の小さな休憩所に行きました。
■常陸大宮の休憩所(設計趣旨より抜粋)
敷地には隣家や人工的な工作物はほとんど目に入らない。
遠くには久慈川が望め、空を見上げると木々が額縁の様に見立てられ青い空が抜けている。
敷地に立ち、湧き水から流れ出た池で魚がゆったりと過ごすのを眺め、風や葉音そして鳥のさえずりを聞いて静寂な時を過ごしているうちに、この空間を損なうことの無い「質素で小さな場」を作ろうと思った。
この建物では自分が設計したという自覚は無い。
工事の際、急な小道を下りて材料を運搬しなければならない為、無駄な材料は使わず空間の質を伝えたのみである。
現在の建築は、合理的な機械化により部品の組み立てで建築されているが、自然に対してはそんな小細工は通用しない。
時代に逆行しているかもしれないが、自然に対しては素直に、日本独特の風土で育った木を使い、歴史の中で育まれた技を駆使する事が必要だと思う。
□常陸大宮に到着し。。。
□路上観察をし。。。
□久慈川を眺め。。。
□けもの道を進み。。。
□屋根を見たいのに、なぜか一緒に付いてきた母親が視界に入ってきて少し憂鬱になりました。。。
□4本の柱と必要最小限の部材で構成されてる休憩所。
1.2mの深い軒に縁どられた木々を眺めたり。。。
□11年の歳月で角が取れ風景に馴染んでる柔らかな休憩所を崖下から眺めたり。。。
□山野草を眺めてました。
シュウカイドウ
□ミズヒキ
□ワサビ
15 9月 2020
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