松伏の家Ⅰ
設計趣旨
住まいは個人の生活の場であると共に、家族の絆や子供の躾、自然とのふれあいなど様々な面に深く関わっている。
戦後の目まぐるしい経済成長の中で、住宅は合理性や機能性を優先した結果、昔から受け継がれてきた物の中で失った物や、忘れてしまった物の中に、大切な物がたくさんあることに気づかされたのと同時に、健康・環境・資源などの諸問題から、木や自然素材の奥深さと美しさを見つめ直してるように感じる。日本の伝統的な住まいを、価値観そして精神性の違いにより区分するのは難しいが、共通する特徴は開放性と自然との結びつきである。
現代の住宅はそれぞれの部屋が便利で快適な個室の為、家の中心であるべき居間の存在や家族の絆が薄れている。この建物では、単に壁で空間を仕切るのではなく、空間にズレを造る事で、領域をゆるやかに分け仕切りの役割を果たした。建具を開けると居間が庭と一体になり、四季折々の緑や花を見たりしていると、風が床を撫でるように流れていくのを感じ、太陽の動きに合わせ、影を床や壁に映してるのを見て、自然を身近に感じ、生活にくつろぎやゆとりを生み出している。
当初は不自然に感じた建具や木の自然素材が、雨風に洗われ深みのある穏やかな表情になり、植栽の成長と共に建物が風景に馴染んできたように思う。
(設計 海工作舎+J.K)
戦後の目まぐるしい経済成長の中で、住宅は合理性や機能性を優先した結果、昔から受け継がれてきた物の中で失った物や、忘れてしまった物の中に、大切な物がたくさんあることに気づかされたのと同時に、健康・環境・資源などの諸問題から、木や自然素材の奥深さと美しさを見つめ直してるように感じる。日本の伝統的な住まいを、価値観そして精神性の違いにより区分するのは難しいが、共通する特徴は開放性と自然との結びつきである。
現代の住宅はそれぞれの部屋が便利で快適な個室の為、家の中心であるべき居間の存在や家族の絆が薄れている。この建物では、単に壁で空間を仕切るのではなく、空間にズレを造る事で、領域をゆるやかに分け仕切りの役割を果たした。建具を開けると居間が庭と一体になり、四季折々の緑や花を見たりしていると、風が床を撫でるように流れていくのを感じ、太陽の動きに合わせ、影を床や壁に映してるのを見て、自然を身近に感じ、生活にくつろぎやゆとりを生み出している。
当初は不自然に感じた建具や木の自然素材が、雨風に洗われ深みのある穏やかな表情になり、植栽の成長と共に建物が風景に馴染んできたように思う。
(設計 海工作舎+J.K)
物件概要
項目 | 詳細 |
---|---|
建物名 | 松伏の家Ⅰ |
所在地 | 埼玉県北葛飾郡松伏町 |
主要用途 | 専用住宅 |
家族構成 | 夫婦+子供 |
構造・規模 | 木造在来工法2階建 |
敷地面積 | 305.16㎡ |
建築面積 | 86.66㎡ |
延床面積 | 143.52㎡ |
1階 | 76.02㎡ |
2階 | 67.50㎡ |
軒高 | 6545mm |
最高高さ | 7130mm |
敷地条件 | 市街化調整区域 |
道路幅員 | 南6.02m/西4.00m |
駐車台数 | 2台 |